WIPO(World Intellectual Property Organization/世界知的所有権機関)ドメイン名紛争処理 サイト閉鎖、ドメイン譲渡で和解
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先月、突然にDHLの薄い黄色のパッケージが届いた
中身は何らかの書類だろう感じた
海外からの書類の宅配便など、非常に怪しい
不安になった
差出人は「WIPO」と、まったく心当たりがない
また、社名や住所はほぼ正しかったが、番地の数字だけ違っていたので、詐欺なども予想した
受取拒否をしようと思ったところ、目の前で開封してみてはと配達員に提案されたので、とりあえず中身をチラ見した
案の定、10枚以上のA4の書類で、最初に「COVID-19」が複数の言語で書かれていた
配達員に面倒をかけてもと思い、とりあえず受け取って、翌日、じっくり見た
英文数ページ、そのあと日本語訳も数ページ
仰天するような内容だった…
WIPOとは、World Intellectual Property Organization
日本語訳は、世界知的所有権機関
WIPOドメイン名紛争統一処理方針…に基づいて、貴殿に対して申立書が提出されたことを通知します。
手続規則に基づき、貴殿はその翌日から20日以内に答弁書を提出しなければなりません。
受取拒否とか、すぐにゴミ箱に放り込んだら、厄介なことになっていた…
興味がある方は、かなりややこしいが下記をご覧いただきたい
WIPOによるドメイン名紛争統一処理方針(処理方針)についてのガイド
ドメイン名紛争処理については、WIPOはテンプレートというか、申立書も答弁書もサンプルフォーマットが用意されているようだ
ちなみに、WIPOは「わいぽ」と読むらしい
今回のトラブルは、ある中古ドメイン
中古ドメインだから、自分で選んで付けたドメイン名ではない
そのドメイン名に、申立人がこだわるブランド名が含まれていたということのようだ
今まで、1000以上の中古ドメインを扱ってきて、初めてのケースである
こちらは、ドメイン名にこだわりがないから、まったくの青天の霹靂
賠償金でも支払う羽目になると、おおごとである
これからも投稿していくが、何か問題やトラブルが起こっても、それがレアケース、最悪は自分だけに起こった案件の場合、検索しても解決策が見つからない、かすりもしないことが多い!
いくつかの企業に問い合わせをしてみたが、まずは有料で相談受付、その後本格的なサービス料金が必要など、やはり解決の手応えがつかめない
最後に、こちらは訴えられた側、その立場で検索しても情報を得ることができないので
試しに訴える側、自社ブランドに関わるドメインを取得している第三者に対して、何らかのアクションを支援してくれそうなサービスを提供する企業を検索してみた
結論として、問題解決につながるようなアドバイスをいただけた
送られた書類の日本語訳には、次のように記載されていた
正式な答弁書を提出することに代えて、貴殿は申立人の求める救済に同意して、紛争対象ドメイン名の[移転/取消]に賛成することができます。
上記企業(株式会社マークアイ)のドメイン対策担当者のアドバイスにしたがって
これをメールで、WIPO、申立人に送信
申立人から送信添付されたサイン済みの「Standard Settlement Form(標準和解フォーム RTF)」に、こちらのサインを画像化してそのRTFファイルに貼り付けて、再び、WIPO、申立人に送信
こちらのレジストラがWIPOに応じて、ドメインを譲渡
いちおう、今回のトラブルは解決したようだ
ドメイン名紛争など、ブランドがらみで、フランス人は力が入っているらしい
申立の代理人は、フランスの知的財産に関する専門企業だった
おそらく、「WIPO ドメイン名紛争処理」などで検索すると、このページがヒットするようになると思うので、ドメイン名紛争処理でWIPOから申立書を送られたときは、お役に立てていただきたい
なお逆に、自社ブランドがドメイン名に使われて、お悩みの方は、上記の株式会社マークアイに依頼してみるといいだろう