NHK大河『真田丸』と小池百合子都知事の座右の書『失敗の本質』

突出した個人、将に将たる者(リーダー)、そして合理的機能的な組織。
個人やリーダーの能力も重要だが、ダメな組織は個人もリーダーも無能になる。
あるいは、ダメな組織は、無能な個人やリーダーを選びやすい。

NHK大河『真田丸』と組織のあるべき姿

ちなみに「真田丸」とは、大坂冬の陣で大阪城南に真田幸村が築いた出城のことで、狭い正面に敵軍を引き寄せ、大軍は左右に散るしかないように仕向けて、それを側面から攻撃して殲滅するものだったらしい。
真田昌幸が、上田城で徳川を破った、最高の籠城戦がベースだろう。

また夏の陣でも、大軍を正面で迎えるふりをして、横から撃って、野戦でも効果的だったらしい。家康は危うく死にかけた。

NHK大河に戻すと、脚本の三谷幸喜が意図したかどうか分からないが、どうも豊臣は滅ぶべきして滅んだ、と受け取りたくなる。

秀頼の器はともかく、大阪城の豊臣家は、天下を統べる資格がないとしか見えない。
先代秀吉の時代からも、恣意的な政治や人事が横行し、組織が組織になっていないドラマのつくり方だった。

思いつくのは、
関東対関西

もっと言えば、讀賣ジャイアンツ対阪神タイガースである。
タイガースファンとしては情けないが、やはり阪神よりも巨人のほうが球団の組織力は上である。
(広島カープとか、パ・リーグとかは、今は無視)

球団力、組織力の差で、ジャイアンツは2位、タイガースは4位だったと思っている。
今のジャイアンツの選手が、そのまま他球団だったら、最下位もありえると思う。

まあ、今では、巨人も阪神もオワコンあつかいされかねないが…

反感を持たれるとは思うが、プロ野球は選手がやるもの、つまり組織力で決まり、監督の采配や継投なども長期スパンではほとんど関係ないと思う。
エースひとりが頑張り、4番ひとりだけの活躍では、優勝できないだろう…

失敗の本質は小池百合子都知事の座右の書

『失敗の本質』は、小池百合子都知事の座右の書ということである。

副題は「日本軍の組織論的研究」となっていて、巻頭の「日本軍の失敗からなにを学ぶか」からまとめると

  • 軍隊は、時代の最新最高の、合理的・階層的官僚制組織の代表
  • ところが日本軍は、合理性を欠き、組織的欠陥があり、当時の日本の他の組織にも共通
  • 日本軍は、不確実性がなければ、ほぼ有効に機能していた

『失敗の本質』の価値は、今なお残存する日本型組織運営が失敗することの研究書でもある。

「日本軍の失敗からなにを学ぶか」から続けると

  • 米軍の成功と日本軍の失敗の重大な相違点は、不確実性、つまり不測の事態が発生したときに、瞬時に有効かつ適切に反応できたかどうか
  • 日本軍では、過度に人間関係を重視した情緒主義、強烈な使命感による個人の突出が、失敗の要因

最近の軍事関係は、インテリジェンス(諜報活動や情報の収集と活用)、ロジスティクス(武器弾薬や兵站の補給など)がメインになりそうだが、
やはり組織論、リーダーシップが決定力だろう。

最後に、小池百合子都知事の座右の書という話題の何年も前から、『失敗の本質』は愛読書である。
Twitterのヘッダーにも、とうの昔に設定済み。

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