トータルのスコア、外部リンクのスコア、ほぼすべてで下回っていても、内部の高スコアページが大貢献して順位アップ
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今回の事例は、1位(青)、3位(赤)、5位(黄)、9位(緑)で、上位の青と赤は下位の黄よりも、
後述のランクグラフで、本来はトップでもおかしくない黄なのに、5位に甘んじていて、そもそもGRCの上位100追跡では1月下旬に3位(赤)に逆転されてもいる。
何年も前なら、5位(黄)は鉄板1位でもあった。
ただ、黄をおとしめることではなく、青と赤を持ち上げることが目的なので、
結論としては、内部でも外部でも、高スコアページによる順位アップや順位維持のパワーと、それが無いための不安定化などをアピールしておきたい。
もう1つ重要なことは、この事例だけでなく、最近のGoogleアルゴリズムの微調整の可能性である。
いつものようにランクグラフの意義や目的を簡単に。
順位に反映するデータには、次のものがある。
順位に影響をおよぼすランクグラフのデータは、下表のとおりである。
ランクグラフ | 適正な施策 | 高スコア | 低スコア |
---|---|---|---|
全体 | スコア総計・中高スコア計が競合以上で順位アップ | 全体のスコア総計・中高スコア計が不十分でも順位アップ | 全体のスコア総計・中高スコア計が十分でも順位ダウン |
内部対策 | 外部対策不備でも順位アップ | 全体のスコア総計・中高スコア計が不十分でも順位アップ | 全体のスコア総計・中高スコア計が十分でも順位ダウン |
外部対策 | 内部対策不備でも順位アップ | 全体のスコア総計・中高スコア計が不十分でも順位アップ | 全体のスコア総計・中高スコア計が十分でも順位ダウン |
100を越えるデータ分析による統計的な暫定結論である。
例によって、GRCの上位100追跡
有料メルマガで、ビッグキーワード棚卸しで取りあげてきたキーワードの1つ。
この数カ月でも変動しているが、Googleアルゴリズムの変化も感じる。
つまり、内部対策の高スコアページの存在は、1月23日前後を境に、大量の増減しないので、内部のSEOスコアはそのままで、これに対するGoogleの評価が変わったと推理する。
順位は、青 → 赤 → 黄 → 緑 であるが、
内部と外部をあわせたトータルのランクグラフでは、黄が圧倒的である。
なお、データ取得の段階では9位だった緑は、GRCにもあるように、10位にダウンしている。
高スコアの箇所では、赤が健闘し、さらにもっと高スコアで青が高くなっている。
このランクグラフの元のデータ、数値は次のとおり
データ | チェック総数 | スコア総計 | 中高スコア計 | 高スコア計 | 低スコア計 |
---|---|---|---|---|---|
青 | 1597 | 31085 | 23714 | 7371 | 171 |
赤 | 1374 | 17048 | 12512 | 4536 | 522 |
黄 | 2363 | 43076 | 40644 | 2432 | 559 |
緑 | 804 | 9692 | 8989 | 703 | 417 |
低スコア計は、万が一の順位ダウン要因なので、ここでは無視して、現実の順位ではスコア総計や中高スコア計ではなく、高スコア計にそった順位づけになっている。
ともかく、まず青の高スコア計は強烈である。
外部対策のデータのランクグラフ
やはり、青の高スコア計の数値が圧倒的である。
外部対策 | チェック総数 | スコア総計 | 中高スコア計 | 高スコア計 | 低スコア計 |
---|---|---|---|---|---|
青 | 686 | 15005 | 11587 | 3418 | 106 |
赤 | 820 | 7109 | 5981 | 1128 | 404 |
黄 | 1061 | 23101 | 21185 | 1916 | 0 |
緑 | 272 | 2781 | 2394 | 387 | 147 |
ただ、外部リンクでは、黄の高スコア計は赤の倍近い。
(外部リンク依存では難しいことも分かる)
メインの内部対策のランクグラフ
今までも見てきたとおり、内部対策を数値化したデータでは、かなりばらつく。
内部対策 | チェック総数 | スコア総計 | 中高スコア計 | 高スコア計 | 低スコア計 |
---|---|---|---|---|---|
青 | 889 | 15627 | 11709 | 3918 | 65 |
赤 | 516 | 9551 | 6143 | 3408 | 118 |
黄 | 1301 | 19946 | 19430 | 516 | 559 |
緑 | 524 | 6911 | 6595 | 316 | 270 |
内部対策では、赤の高スコア計も非常にいい。
ということは、看板に偽りあり、タイトルで内部対策のほうを持ち上げているが、今回の分析の結論としては、内部や外部という限定的なものではなく、それをあわせた全体の高スコアページを獲得していることが、順位アップの最大の要因と言えるだろう。
さて、一般的な「内部対策」とやらは、次のように語られている。
このうち、キーワード記述などはお約束として、
内部リンク、クローラビリティ、404修正、URL正規化が、とてつもなく重要である。
またコンテンツの品質も、すべてのページが高品質(オリジナルでボリュームあり)がベストであるが、最低限は「低品質(オリジナルもボリュームも乏しい)」でないこと。
では、あらためて別サンプルの内部対策で、高スコアと低スコアのランクグラフをチェックしよう。
青は、秀逸な高スコアサイトである。
赤と黄は、低スコアの見本になりそうなサイトである。
内部対策 | チェック総数 | スコア総計 | 中高スコア計 | 高スコア計 | 低スコア計 |
---|---|---|---|---|---|
青 | 1502 | 15016 | 3809 | 11207 | 117 |
赤 | 7581 | 11527 | 10125 | 1402 | 1994 |
黄 | 751 | 21104 | 13599 | 7505 | 73 |
緑 | 739 | 10783 | 8751 | 2032 | 238 |
茶 | 833 | 6292 | 6061 | 231 | 647 |
緑と茶は、SEOの内部対策を力説しているサイトで、失礼ながら検証させていただいた。
これらのサイトは、内部対策を意識的に実践しているので、低スコアが少なくなり、中高スコアが多くなっていることが分かる。
またサイト設計によって、下手なら低スコアが多くなり、上手なら特定の値の中高スコアのページが量産される。これは、テンプレートなどのサイトワイドで内部リンクを張られるページ群(カテゴリートップなど)は、数多くかつスコアも高くなる。
テンプレートなどのナビゲーションで漏れるページの対処、内部リンクのフローをコントロールすることが、低スコア減少の方策だろう。
ついでにサンプルのドメインを、Majestic SEOの一括被リンクチェッカーでデータ取りしてみた。
まず、Majestic SEOのサイト内ページのチェック総数と、Googleのsiteコマンドで取得した数に違いがあるが、
Googleが多い場合はデータのランダム抽出で実数より少なくなり、Majesticが多い場合はGoogleがインデックスしていないものが含まれている可能性がある。後者はMajesticではほとんどゼロなので無視できる。
(サイテーションフローのゼロを無視する理由は、長くなるので省く)
site | リンク数 | ドメイン数 | IP分散 | クラスC | CF | TF | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
青 | 2,020 | 595,971 | 46,580 | 7,646 | 4,355 | 70 | 55 |
赤 | 4,340 | 23,684 | 1,201 | 1,067 | 760 | 42 | 47 |
黄 | 19,200 | 17,239 | 747 | 665 | 467 | 36 | 23 |
緑 | 345 | 89,347 | 1,517 | 1,260 | 646 | 41 | 15 |
茶 | 504 | 4,912 | 190 | 180 | 155 | 29 | 14 |
ドメイントップのCF(サイテーションフロー)やトラストフロー(TF)は、PageRankと同じで外部リンクの質と量に依存する。
青のサイテーションフローは効率がいいので、高スコアのリンク元を稼いでいることが想定できる。
赤も効率がいい。また、同じようなCT値の緑は、効率が悪いというよりも、同一ドメインからの大量リンクとなっている。
(同一ドメインからの大量リンクは、効率が悪いというか、サイテーションフローが希薄化される。つまり低くなる)
さて、ほとんどトップページが最高スコアになる。
サイト設計が重要なものの、サイト内ページのスコアは、突出した外部リンクを別途に調達しないかぎり、トップページのサイテーションフローに依存する、これが上限になる。
また、ドメインパワーという得体の知れないものが語られることもあるが、Googleの中の人が勝手に(恣意的に)ドメインの値打ちをつけるというよりも、このようにトップページが外部リンクを集め下層ページに高スコアを配分していくとと捉えるべきだろう。
つまり、やはり昔のPageRank、ここではサイテーションフローが高いものが、数値的にパワーを持つと理解したい。
ということは、内部対策もできることはすべてやるが、結局は外部リンクに依存するということでもある。
最低限は、トップページは自力でも他力でも、外部リンクを稼ぐ必要があるのである。
ただし念を押すが、それでも内部対策がポンコツであれば、高スコアページが誕生せずに順位アップにつながらないし、低スコアページが量産されると順位ダウンに結びつくことも、言うまでもない。
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