iPhoneとMacBook Pro過去最高売上 Appleも過去最高四半期売上 Googleの検索連動広告に懸念? MicrosoftはAzureとOfficeなどクラウド堅調 Yahoo! JAPANのEC革命は成功で第2弾へ向かう
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Google Inc(GOOG)・Alphabet(GOOGL)、Apple Inc.(AAPL)、Amazon.com, Inc.(AMZN)、Facebook Inc(FB)、Microsoft Corporation(MSFT)、Yahoo! Inc.(YHOO)が、2016年10-12月期(Q4)の決算を発表している。
売上 | 純利益 | 1株利益 | |
---|---|---|---|
260億6000万 | 53億3000万 | 7.56 | |
Apple | 783億5100万 | 178億9100万 | 3.36 |
Amazon | 437億4100万 | 7億4900万 | 1.54 |
88億900万 | 35億6800万 | 1.21 | |
Microsoft | 240億9000万 | 52億 | 0.66 |
Yahoo | 14億6900万 | 1億6200万 | 0.17 |
※GAAPベース
※上記Googleの業績はAlphabetのもの
前年同期の決算は次のとおり
売上 | 純利益 | 1株利益 | |
---|---|---|---|
213億2900万 | 49億2300万 | 7.06 | |
Apple | 758億7200万 | 183億6100万 | 1.96 |
Amazon | 357億5000万 | 4億8200万 | 1.00 |
58億4000万 | 15億6200万 | 0.54 | |
Microsoft | 237億9600万 | 49億9800万 | 0.62 |
Yahoo | 12億7300万 | -44億3000万 | -4.7 |
アメリカでは、3カ月ごとに決算を発表している。
第1四半期 | 1-3月期 | first quarter | 1Q または Q1 |
---|---|---|---|
第2四半期 | 4-6月期 | second quarter | 2Q または Q2 |
第3四半期 | 7-9月期 | third quarter | 3Q または Q3 |
第4四半期 | 10-12月期 | fourth quater | 4Q または Q4 |
じつは、企業の決算月によって、四半期の呼び方が変わり、第1四半期(Q1)が1-3月期なのは、12月に年度決算を迎える企業だけである。
このブログでは、そこは無視して、今までどおりに「1-3月期」をメイン表示、「Q1第1四半期」を()内のサブ表示とむりくり称することにする。
GOOG(Google)・GOOGL(Alphabet)、AAPL(Apple)、AMZN(Amazon)、FB(Facebook)、MSFT(Microsoft)、YHOO(Yahoo)各社の2016年10-12月期(Q4)の業績は、簡単に次のとおり
検索広告以外でも、やや健闘。
(ピュアなGoogle頼りからの脱却の可能性がある?)
広告収入は224億ドルで前年比17.4%増。
ペイド・クリック数(広告クリック数)は36%増。前四半期は33%増。(アナリスト予想平均は26.9%増)
コスト・パー・クリック(CPC、クリック単価)は9%低下。モバイル広告の売り上げが増えていることが影響。(これも指摘され続けている)
CPCの低下傾向は、YouTube事業で扱う広告が増えているから。
つまり、モバイル検索そのものでは、不振に近い?
株価が低調になっているが、Googleの検索連動広告の収益に対する将来的な不安。さらにGoogle以外の事業の成否への懸念とAlphabetが予想利益を達成できていないこと。
過去最高の四半期売上高を記録
iPhone、Apple Watchが販売台数と売上高の記録を更新、
Macとサービスの売上高も過去最高
(MacBook Pro、Apple Payなどが貢献)
売上高:783億5100万ドル(前年同期比3%増)
純利益:178億9100万ドル(同3%減)
営業利益:233億5900万ドル(同3%減)
iPhone:出荷台数7829万台(5%増)、売上高543億7800万ドル(同5%増)
iPad:出荷台数1308万1000台(19%減)、売上高55億3300万ドル(同22%減)
Mac:出荷台数537万4000台(同1%増)、売上高72億4400万ドル(同7%増)
App Store、Apple Musicなど「その他サービス」:売上高71億7200万ドル(18%増)
Apple Watch、iPod、Apple TVなど「その他ハードウエアおよびアクセサリー」:売上高40億2400万ドル(同8%減)
地域別の売上高は、
米大陸:319億6800万ドル(同9%増)
欧州:185億2100万ドル(同3%増)
日本:57億6600万ドル(同20%増)
中国:162億3300万ドル(同12%減)
他のアジア太平洋地域:58億6300万ドル(同8%増)
米国外の売上高は総売上高に対して64%。
タブレットは衰退傾向が変わらず、スマートフォンもファブレットというか大画面化がトレンド。
意外にもMacBook Proがかなり売れたこと。ノートパソコンは開発用も含めて需要は落ちていない。
7四半期連続の黒字
(Amazonは利益以上の投資で赤字イメージが強いの、7期連続黒字もニュースになる)
売上高構成比は、北米(米国とカナダ)60%、
海外(英国、ドイツ、フランス、オランダ、イタリア、スペイン、日本、中国、オーストラリア、インド、メキシコ、ブラジル)32%、
クラウド事業AWS(Amazon Web Services)8%。
AWS売上高は35億3600ドル(前年同期比47%増)、
営業利益は9億2600万ドル(同60%増)。
AWSは急成長を続けているものの、はアナリストの売上高予想平均は36億ドルで、期待を裏切る結果に株価は下落…
本業の物販では、配送費などが今後もかさむ予想。
Amazonの今後は、クラウド事業の高収益化。
売上、利益ともに過去最高を更新
DAU(日間アクティブユーザー数)は12億3000万人。
MAU(月間アクティブユーザー数)は18億6000万人。
モバイルDAUは11億4900万人、モバイルMAUは17億4000万人。
(メディアによって、前年同期比、前期比など、データが不明瞭)
広告売上高全体に占めるモバイル広告売上高の割合は、前期から横ばいの約84%。
欧米では広告売上やユーザー増は横ばい、途上国で絶好調。
Instagramで広告事業の拡大を続け、先発競合をしのぐ勢い。
モバイル、途上国、Instagram、ビデオコンテンツなどが、現在と将来のFacebookのメルクマール。
売上高は7億1700万ドル(前年同期比1%増)
利益は、マイナス1億6700万ドル、1株当たりマイナス23セント。前年同期はマイナス9000万ドルで、赤字が大きく拡大。
広告売上は、6億3800万ドル(横ばい)
米国での売上が7%減。
結局、トランプ効果も収益には貢献しなかった。
株価はかなり下がっている。
Azureなど、法人向けクラウドサービスが寄与。
ただし、クラウドエンジニアリングなどへの投資がかさみ、営業利益は7%減。
サーバやAzureを扱うIntelligent Cloud部門全体の売上高は8%増の68億6000万ドル。
Officeを含む「Productivity and Business Processes」の売上高は73億8200万ドル(前年同期比10%増)
企業向けOffice製品およびサービスによる売上高が同5%増、法人向けOffice 365は同47%増。
非クラウド版のOfficeの売上高は13%減。
消費者向けOffice製品およびサービスの収益は同22%増、Office 365のサブスクリプション総数は2490万人。
非GAAPベースの売上高と純利益はいずれもアナリスト予測(売上高は253億ドル、非GAAPベースの1株当たりの純利益は79セント)を上回った。
Microsoftは、脱パッケージソフト、さらにはAzureやOfficeなどクラウドへ。
モバイル、ビデオ、ネイティブ、ソーシャル広告の総称)の合計売上高は5億9000万ドル(前年同期比25%増)
Verizonが買収後、Yahoo!は中核事業売却後に社名を「Altaba」に変更し、
中国Alibabaの株式15%と日本Yahoo! Japanの株式35.5%を保有する投資会社に。
Verizon入りする見込みの現CEOマリッサ・メイヤーはYahoo!(Altaba)の取締役を退任。
2017年2月3日発表
Yahoo! JAPANの決算はかなり読むのが難しい。
第3四半期(10~12月)の連結決算では、売上高6309億円(前年同期比41.7%増)、営業利益1521億円(同22.0%減)、最終利益1047億円(同31.7%減)とのこと。
ディスプレイ広告の売上が増加、前期にアスクルを連結子会社化したことで売上高が拡大。
前年同期比で減益となったのも、アスクルがらみ。
Yahoo! JAPAN単体では好調!
売上高は2213億円(前年同期比12.7%増)で、過去最高を記録。
営業利益517億円(同20.0%増)、四半期利益は356億円(同24.0%増)。
広告事業が伸びている。全体では729億円(同10.4%増)。
低調気味の検索連動広告が持ち直し(同で5.9%増)、ディスプレイ広告(YDN)が375億円(同15%増)。
スマートフォン広告の売上高が373億円(同36.4%増)、PCと比較した売上高比率が51.2%と半数超え。
今後は、Facebook同様に動画広告を重視。
検索連動広告では、成長し続ける期待感は薄いようだ。
「ヤフオク!」の取扱高2421億円(同3.6%増)で過去最高を更新。
ショッピング事業も好調。
取扱高は1407億円(同23.4%増)、ストア側のショッピング広告も倍増。その売上高は58億円(同93.3%増)で、取扱高・広告ともに過去最高を記録。
「EC革命」第2弾は、「メディア・広告」「ショッピング」「クレジットカード」「プレミアム会員」の4つの柱。
パーソナライズされたサービスを展開する「強烈に強いマルチビッグデータの会社」を目指す。
GOOG(Google)・GOOGL(Alphabet)、AAPL(Apple)、AMZN(Amazon)、FB(Facebook)、MSFT(Microsoft)、YHOO(Yahoo)の株価と時価総額。
時間内取引あとに決算が発表され、時間外取引で株価が大きく動くこともある。
時間内取引は、米国東部時間の、9:30~16:00。
時間外取引は、米国東部時間の、8:00~9:30、16:00~20:00。
結局、朝の8時から夜の8時までということである(笑)
GOOG(Google)・GOOGL(Alphabet)、AAPL(Apple)、AMZN(Amazon)、FB(Facebook)、MSFT(Microsoft)、YHOO(Yahoo)の株価と時価総額
なんだかんだと言っても、アメリカの株式市場は、脊髄反射の一喜一憂。
業績を先読み予想して株の売り買い、売上や利益が予想と違っていると売り買い。
さて、YHOO(Yahoo)も、まもなく消える。
この決算レポートからも削除することになる。
なお、AMZN(Amazon)は時間外取引でかなり下がっている。
かなりの円高で、日本円換算の時価総額も凄いことになっている。
1株あたり($) | Market Cap($) | 時価総額(円) | |
---|---|---|---|
817.00 | 543.92B | 62兆6670億 | |
Apple | 128.50 | 716.94B | 81兆1218億 |
Amazon | 811.50 | 403.42B | 45兆6470億 |
130.62 | 385.52B | 43兆6216億 | |
Microsoft | 63.19 | 480.07B | 54兆3200億 |
Yahoo | 43.54 | 41.41B | 4兆6855億 |
※上記Googleの株価や時価総額はAlphabetのもの
1株あたりの値は米時間2017年2月2日 時間外取引のもの。
Market Cap(時価総額)は同上の株価に基づく。Bはビリオンドル。
日本円換算の時価総額は、日本時間2017年2月3日 18:39現在1ドル=113.15円。
時価総額は、円高・円安などがあるので、ドル建てのほうを参考にしたほうが成長が分かりやすい。
1株あたり($) | Market Cap($) | 時価総額(円) | |
---|---|---|---|
517.88 | 347.01B | 40兆9368億 | |
Apple | 119.05 | 671.91B | 79兆2518億 |
Amazon | 349.93 | 140.67B | 16兆5920億 |
78.83 | 214.22B | 25兆2673億 | |
Microsoft | 42.05 | 337.47B | 39兆8046億 |
Yahoo | 43.52 | 44.06B | 5兆1978億 |
1株あたりの値は米時間2015年1月30日 時間外取引のもの。
Market Cap(時価総額)は同上の株価に基づく。Bはビリオンドル。
日本円換算の時価総額は、日本時間2015年1月30日 12:30現在1ドル=117.97円。