Google、Apple、Amazon、Facebook、Microsoft、Yahooの2015年7-9月期(Q3第3四半期)の業績

Google Inc(GOOG)、Apple Inc.(AAPL)、Amazon.com, Inc.(AMZN)、Facebook Inc(FB)、Microsoft Corporation(MSFT)、Yahoo! Inc.(YHOO)が、2015年7-9月期(Q2)の決算を発表している。

  • Facebook Inc(FB)、米国時間2015年11月4日発表
  • Apple Inc.(AAPL)、米国時間2015年10月27日発表
  • Amazon.com, Inc.(AMZN)、米国時間2015年10月22日発表
  • Google Inc.(GOOG)、米国時間2015年10月22日発表
  • Microsoft(MSFT)、米国時間2015年10月22日発表
  • Yahoo! Inc.(YHOO)、米国時間2015年10月20日発表
2015年7-9月期 (単位:ドル)
  売上 純利益 1株利益
Google 186億7500万 39億7900万 5.73
Apple 515億0100万 111億2400万 1.96
Amazon 253億5800万 7900万 0.17
Facebook 45億0100万 8億9600万 0.31
Microsoft 203億7900万 46億2000万 0.57
Yahoo 12億2600万 7600万 0.08

※GAAPベース

TAC
Traffic Acquisition Cost、広告を掲載したパートナーに支払うトラフィック獲得費
1株利益
1株あたりの純利益額
GAAP
Generally Accepted Accounting Principlesの略。ギャープと言うらしい…
US-GAAPは、アメリカの一般に認められた会計原則
非GAAP
株式の報酬や所得税、その他の損益などを調整して、企業の決算をトレーダーに見えやすくする会計?

前年同期:2014年7-9月期

前年同期の決算は次のとおり

2014年7-9月期 (単位:ドル)
  売上 純利益 1株利益
Google 165億2300万 28億1300万 4.09
Apple 421億2300万 84億6700万 1.42
Amazon 205億7900万 -4億3700万ドル
Facebook 32億 8億0600万 0.30
Microsoft 232億0100万 45億4000万 0.54
Yahoo 11億4800万 67億7400万 0.52

7-9月期 Q3第3四半期

アメリカでは、3カ月ごとに決算を発表している。

第1四半期 1-3月期 first quarter 1Q または Q1
第2四半期 4-6月期 second quarter 2Q または Q2
第3四半期 7-9月期 third quarter 3Q または Q3
第4四半期 10-12月期 fourth quater 4Q または Q4

じつは、企業の決算月によって、四半期の呼び方が変わり、第1四半期(Q1)が1-3月期なのは、12月に年度決算を迎える企業だけである。

このブログでは、そこは無視して、今までどおりに「1-3月期」をメイン表示、「Q1第1四半期」を()内のサブ表示とむりくり称することにする。

GOOG、AAPL、AMZN、FB、MSFT、YHOOの2015年7-9月期(Q3)の業績

GOOG(Google)、AAPL(Apple)、AMZN(Amazon)、FB(Facebook)、MSFT(Microsoft)、YHOO(Yahoo)各社の2015年7-9月期(Q3)の業績は、簡単に次のとおり

Google Inc.(GOOG)

ご存じのように、新規にAlphabetという会社を立ち上げ、Googleを含む他の事業は分離している。
また決算を分けて開示している。
今回は、Alphabet傘下となってはじめてのGoogleの決算報告である。

Googleの収益の柱である検索連動広告では、クリック数は23%増加。
Googleのクリックは35%増、パートナーサイトのクリックはマイナス5%。
スマートフォン普及によって低落傾向のクリック単価は、やはり11%減。

広告以外の売上(Google Playのアプリやハードウェアなど)は11%増、売上高で占める割合は10%ほど。

モバイル検索

SEOとして、Googleの業績を評価すると

モバイル検索がデスクトップ検索を上回っている。
また、モバイルのクリック単価のほうは落ちている。
クリック数は全体で伸びているので、モバイルも上がっていると思うが、出稿者が少ない、モバイルでは成約にいたらない、そういった傾向があるのだろう。

AdSense運営していると分かるが、スマホのクリック単価は3分の1くらいになる。
まして、Androidよりお金を使うiPhoneユーザーのSafariで広告ブロックされると…

Apple Inc.(AAPL)

製品別の売上は

  • iPhone:4804万台。前年同期3920万台、増加
  • iPad:988万台。前年同期1230万台、減少
  • Mac:570万台。前年同期550万台、増加
  • iTunesストアなどのサービス関連:50億8000万ドル。前四半期に対して10%増
  • その他の製品:30億4000万ドル。前四半期に対して61%増

北米市場は約42%で217億ドル、中国市場が125億ドル、ヨーロッパ市場が105億ドル。
中国市場は前年同期比で99%増、しかし前四半期に対して5%減。
日本市場は39億ドル、前年同期比で9%増、前四半期に対して37%増。

なお利益としては、3分の2がiPhone
ちなみに、日本における収益は36億ドル(約4300億円)から28億7000万ドル(約3500億円)に減少。

モバイル端末

SEOとしては、世界一の時価総額のAppleも、iPhoneの売上と利益次第ということで、スマホ対応ECサイトは必須化している。

パソコン

Macは、伸びは低いものの、軒並みダウンしているいわゆるPCに対しては健闘している。

Amazon.com, Inc.(AMZN)

利益度外視のAmazonが、予想外の好決算で投資家をビックリさせている。

Amazonの売り上げはともかく利益では、eコマースのリテールではないらしい。

クラウド事業のAmazon Web Services(AWS)の売上高が20億8500万ドルで、前年同期比で78%増。営業利益は5億2100万ドルで前年同期比432%増。

結局AWSがAmazonの利益の大半を稼ぎ出していて、今期の営業利益は、Amazonの北米におけるeコマース事業とほぼ同額。

モバイル端末

スマホFireは大量に売れ残って、1億7000万ドルの評価損を計上。
スマホだから売れるというものでもないということか…

Cloud

Amazonは、自社のeコマースよりも、AWSを利用する他企業のeコマースに貢献しているということか。

Facebook Inc(FB)

Facebookのビジネスモデルは広告、その売上高は前年同期比で48%増、42億9900ドル。
広告売上高全体に占めるモバイル向け広告の比率は約78%。
Facebookユーザーの大半はスマートフォンとということだろう。

2015年9月の日間アクティブユーザー数(DAU)は10億1000万人、前年比17%増。
モバイル経由のDAUは8億9400万人、同27%増。
9月末時点の月間アクティブユーザー数(MAU)は15億5000万人、同14%増。
モバイル経由のMAUは13億9000万人、同23%増。

Microsoft(MSFT)

血を流すようなビジネスモデルの大転換で、前年同期比で減収増益となっている。

Windowsやスマートフォンは不調、しかしクラウドサービスが好調。

WindowsのOEM収入は前年同期比で6%減、検索広告収入はTACを除いて前年同期比で29%増。

Office 365は前年同期比で70%増、消費者向けOffice 365のサブスクリプション総数も1820万人に増加。
iOS版およびAndroid版のOfficeアプリの累計ダウンロード数が2億件を突破。

クラウド関連事業の売上高は59億ドルで、前年同期比8%増。

Cloud

BtoCやBtoBで、クラウドは成長分野となっている。

Yahoo! Inc.(YHOO)

ディスプレイ広告および検索広告は増加。

前年同期は、アリババのIPO(新規株式公開)での株式売却益があり、売上以上の利益となっている。

なお日本のわれわれには関係ないことだが、YahooはGoogleと検索広告に関して提携を結んだ。

GOOG、AAPL、AMZN、FB、MSFT、YHOOの株価と時価総額

時間内取引と時間外取引

時間内取引あとに決算が発表され、時間外取引で株価が大きく動くこともある。

時間内取引は、米国東部時間の、9:30~16:00。
時間外取引は、米国東部時間の、8:00~9:30、16:00~20:00。

結局、朝の8時から夜の8時までということである(笑)

各社の株価は下記のリンク先へ

GoogleはAlphabetの子会社となり、NASDAQでは「GOOG」と「GOOGL」に分けて取引されている。

「GOOG」と「GOOGL」

今期の株価や時価総額

GOOG(Google)、AAPL(Apple)、AMZN(Amazon)、FB(Facebook)、MSFT(Microsoft)、YHOO(Yahoo)の株価と時価総額

円建ての時価総額の前年対比を見ると、Amazonはもの凄い。もちろんドル建てでも恐ろしいほど。
利益を上げていなくて株価が堅持されていたところで、予想外の利益、とくに小売り(リテール)よりも、クラウド(AWS)が収益の柱に育っていることが、異常に評価されているようだ。

Appleの時価総額は世界一、また手持ちキャッシュは2,060億ドル(約25兆円)ということで、想像を絶する。

2015年7-9月期 (単位:ドル)
  1株あたり($) Market Cap($) 時価総額(円)
Google 731.25 510.05B 62兆1292億
Apple 120.92 680.19B 82兆8539億
Amazon 655.65 300.45B 36兆5978億
Facebook 108.76 292.86B 35兆6733億
Microsoft 54.38 434.54B 52兆9313億
Yahoo 35.12 33.01B 4兆210億

1株あたりの値は米時間2015年11月5日 時間内取引最終のもの。
Market Cap(時価総額)は同上の株価に基づく。Bはビリオンドル。
日本円換算の時価総額は、日本時間2015年11月6日 14:29現在1ドル=121.81円。

前年同期の株価と時価総額

時価総額は、円高・円安などがあるので、ドル建てのほうを参考にしたほうが成長が分かりやすい。

2014年7-9月期 (単位:ドル)
  1株あたり($) Market Cap($) 時価総額(円)
Google 547.80 369.93B 39兆6631億
Apple 106.43 616.59B 66兆6719億
Amazon 294.77 134.26B 14兆5175億
Facebook 74.15 208.73B 22兆5700億
Microsoft 46.28 378.43B 40兆9196億
Yahoo 45.54 44.46B 4兆8075億

1株あたりの値は米時間2014年4月24日 時間外取引のもの。
Market Cap(時価総額)は同上の株価に基づく。Bはビリオンドル。
日本円換算の時価総額は、日本時間2014年7月25日 13:30現在1ドル=101.75円。

«
»